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GARDENS GARDENのリガーデン vol.1

こんにちは。

GARDENS GARDENでは、新築のお宅の作庭だけでなく、お庭・外構のリフォーム、
「リガーデン」も行っております。
今回は1年程前に住宅・外構ともに新築をされたお客様からのご依頼で、思い切って外構をリフォーム
することになりました。

今回はその一部をご紹介いたします。

シンプルですが整った外構です。
少し前に新築されただけあって、まだまだ真新しい感じがします。

これを一部とはいえ、やり替えるわけですから、お客様はもちろん
我々にとっても勇気のいる仕事となりました。

皆さん、住宅は何度も検討しながら気合いを入れて試行錯誤を重ねられるのですが、
外構までは気持ちが回らず余裕もなくて、なんとなく業者さんにおまかせでお願いをされて
そのまま完成してしまい、後から思い返して「あれ?」「こんなイメージだったかな?」と
戸惑われるということは決して少なくありません。

しかし、外構の良いところは、やり替えがきくことです!
ご家族の成長や変化とともに外構・お庭も変わっていって全然いいのです。

それでは本題の工事内容です。

工事の内容は大きく分けて二つ。
建物向かって正面の芝生法面部分の大改造、お庭の花壇を中心とした植栽部分の改造です。
今回は正面の芝生部分のリガーデンについてご紹介したいと思います。

まずはがっつり、法面の土の鋤き取りです。
思い切って芝生はやめてしまい、その代わりにお家を彩る植栽をつくり、その奥には
玄関からお庭へのアプローチとなる砂利道を通すという計画です。

そこで、「通路」と植栽部分を隔てる役割を果たす擁壁を建てるという大工事です。
高さ約850㎜に対して、ベース800㎜、総延長約6mというなかなか気合いの入った擁壁です。

生コンを打設し養生して、土と砕石で埋め戻して転圧したら、下地の出来上がりです。
写真ではあっという間に出来上がりましたが、この擁壁が今回の工事の一番の肝!
これが出来上がったときは、これで一つの山場を越えたという思いがしたものです。

この通路部分には、元々のお庭に敷いてあった砂利を敷き均しました。
リガーデンにおいては、見違えるようなお庭に作り変えていくのと同時に、使えるものは配置を変え形を変えて
できるだけ有効活用することで、お客様がお庭に込められた想いを繋げていくことも大切なことだと考えています。

そして、いまひとつの目玉がこちらです。
既存の門塀の後ろに、ひと回り大きなサイズの門塀を拵えます。
同じ仕上げ材で二つの門塀が建つことで、デザイン上のインパクトに加えて
玄関内が見えにくくなるという目隠しの要素も兼ね備えます。
デザイナーのその発想力に感服してしまいますね。

何よりも気を遣ったのは何段ものブロックを積み上げて施工するので、その強度を
万全なものにしなければならないということです。
普通のコンクリートブロックではなく、型枠ブロックという内部に生コンを充填して
強度を出すことのできるものを積んでいきます。
ブロックの枚数から鉄筋の太さや、数、配置に至るまで、全て構造計算書に基づいて施工しています。

ブロックの表面を下地となるモルタルで仕上げ、ジョリパットという専用の仕上げ材で塗り上げると、
このように美しい門塀が出来上がります。

奥側の通路部分の土留め擁壁と、門塀が出来上がったので、次は道路側の土留めとなる部分を施工していきます。
植栽になる部分の土が崩れてこないための役割と、玄関正面の景観を素敵にするという重要な役割を担います。

レンガ調のコンクリートブロックを約230個積み上げていきます。
多い…!
しかしながら出来上がった時の感動もまたひとしおです。

こんな感じで積み上がりました。
アンティーク調のレンガブロックがフロントガーデンを彩ります。
かなり全体像が見えてきましたね。

あとは植栽部分への土入れです。
真砂土といわれる主に植栽などに適した土を入れていきます。
3tダンプで2台以上入れてもまだ足りない…!
これだけ土が入れば植物たちも元気に育ってくれることでしょう。

土壌改良材のバーミキュライトをはじめ、腐葉土やバーク堆肥などを混ぜ込んで、
植物を迎え入れる準備が整いました。

まず最初は、もともと植えられていたシマトネリコを一旦別の場所に仮置きしていたので、
それを新しい門塀の後ろ側に移植します。
植栽の上には地元京都産の大き目の錆栗石と砂利を敷き詰めて、
スタイリッシュなフロントガーデンにしていきます。

白い門塀から覗くシマトネリコの立派な輪郭。
まさにシンボルツリー復活!という感じですね。

続いて、今回もう1本のシンボルツリーとして新たに加わったオリーブの植え付けです。
オリーブは地中海産らしい鮮やかな雰囲気とオシャレな葉形が特徴で、かなり大きく育ってくれるので、
ちょうどお家の中から明かり窓を通してシルエットが見える位置に植樹しました。

その他にも、アベリア ラッキーロットやフイリニューサイラン、ディアボロ、ウエストリンギア、
ハーブとして人気の高いローズマリーやホワイトセージなどを植えてフロントガーデンを彩ります。

新旧二つの門塀の間からフロントガーデンを覗いてみたり♪
ゴロゴロとした栗石と植物の緑のコントラストが美しいですねぇ。

植樹が終われば、いよいよフロントガーデンの完成です!
before、afterを見てみましょう。
左がbefore、右がafterとなります。

随分と雰囲気が変わりましたね。
お家の正面となるフロントガーデンが素敵に生まれ変わりました。

GARDENS GARDENでは、施工完了後がお庭の最終形とは考えていません。
植え付けた木々がご家族とともに少しずつ大きくなっていき、季節ごとに色合いを変えながら
素敵なお庭へと成長していってもらえればと思っています。

新築からリガーデンまで、GARDENS GARDENは『暮らしを彩る』お手伝いをしてまいります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ぜひ次回をお楽しみにしてください。

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