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雑木の庭

おはようございます。

庭は身近な自然。
GARDENS GARDENのコンセプトの一つに、「植物と暮らす」というものがあります。
今回は、自然をそのまま庭にもってきたような、雑木の庭を少しだけご紹介します。

前回の記事でご紹介しました、‘ガビオン’ですね。
石と樹木の取り合わせが、お庭をスタイリッシュに彩ってくれます。

花壇や足元には、ハーブなどの下草をふんだんに植えて、見た目だけではなく、
育てる楽しみ、食する喜びをお届けします。

雑木の庭、というぐらいなので自然な感じを目指すわけですが、樹木や下草が徐々に育っていき、最終的に
どのような完成形になるのかをイメージしながら植え付けていくことが最も重要なポイントとなります。

植え付ける際はこんな様子です。

日本人の感覚として、どうしても植栽などの造作においてもきちんと等分に割り付けてしまったり、
一直線に並べてしまうという「癖」が出てしまうそうです。
さすが真面目で几帳面なお国柄ですね!
その磨き上げられた規則性が枯山水などの素晴らしい日本の庭を作り上げてきました。

しかしながら、イングリッシュガーデンにあるような雑木の庭ではそれでは風合いが損なわれてしまう
場合もあるようです。
まるで風に吹かれて飛んできた種子が、たまたまそこで芽を出して木々が育ってきた。
そういった自然なイメージを表現するためには、必ず下草を不等辺三角形に配置し、
人工的に見えない造作をしていく必要があります。
奥が深いですね。。

余談ですが、先日ガビオンに入れる栗石を仕入れに行った際に、せっかく近くまで行ったので
昨年オープンしたカフェに立ち寄ってみました。
山の中にある景観スポットに突如として現れるオシャレなお店です。
テレビでも紹介されていましたし、少々一部の工事関係者と関わりがあったので、
場所は迷わずにたどり着けました。

見てください!
店内から見える景色は圧巻のものがあります。

私が常々思うのは、これだけの景色の中に自宅なりお店なりを建てるのであれば、
外構やエクステリアは極めてシンプルでも良いのではないかということです。
(もちろんこのカフェは素晴らしい外構ですし、建物もオシャレですよ!)
あくまでも私の個人的な考えですが、自然に勝る庭は無し!と思うんです。

「借景」という言葉があります。
昔から日本では、家の外にある自然環境を家の中に取り込むという感覚に優れていました。
それを思うと、美しい自然の中にあっては、もうそれだけで心を癒し、暮らしを彩る空間の中で
生活を営むことができているということではないでしょうか。

ただ必ずしも、お家の近くに豊かな自然があるというわけではありません。
だからこそ私たちは、自然の姿をそのままご自宅の庭に再現したような雑木の庭や、
小さくても生活の中に自然を感じられるようなお庭を作ることに意義を感じているのです。
植物と暮らす楽しさをお一人でも多くの人に感じてもらいたいと願っています。

緑を眺めながら採る食事は、その美味しさが何倍にもなるように思います。
(事実、とても美味しい和スイーツでございました!ありがとうございました)

庭は身近な自然。
日々の暮らしに一番近いお庭に、小さな緑を取り入れてみませんか?

それでは、また次回をお楽しみにしてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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